2025年 2年次 「木造設計演習」 優秀作品

卒業まで学生一人一人に与えられる各自のスペースで取り組む初めての設計演習である。課題の内容は、木造軸組構法による延べ床面積7.2m2のタイニーハウスの設計であり、軸組模型(1/10)の製作、CG・矩計図を含めたプレゼンテーションボードの制作を行う。

最優秀となった小野真日瑠さんは、視覚や動作による心の変化を空間体験に落とし込むことを目指してきた。奥に行くほど広がる平面は、露出した小屋組の勾配に変化を持たせ、特異な屋根形態となった。さらに入口から下がってゆく段差のある床によって、居場所による視点と行為の差異を自然に導き出している。素材の質感、光と影の演出、リアルなCG表現も巧みで秀逸な作品となった。(山畑)
